魔女になるに当たって
「まづ最初に魔女名をつけなければ行けないと思うのですがどうしたらいいですか?」
という質問を今でも時々されます。
しかし、魔女名(witch’s name)というのは今の時代では最初につけるものでもないしその必要もありません。
昔、魔女狩りが盛んだったころ魔女の伝統を教えるに当たって、教わる側の人を最初に魔女にしておかないと密告などの危険があったので何を教えるよりも前にイニシエイションをし魔女名をつけ、お互いの安全を図ったという歴史がありました。しかし今では魔女狩りも表立ってはありませんし、特に日本ではありません。ですから、魔女について学び、イニシエイションを受け、その上でさらに経験を積んでいく中で魔女名は決めれば良いと思います。
そもそも何も知らないうちに魔女名を決めたところで後から変更したくなる場合がほとんどです。ですから、魔女名を急いでつける必要は(趣味の問題というのであればそれは別です)ありません。
Oriental Wiccaの例で説明すると、まづ最初に魔女についての知識と基本的な訓練を行います。その上でイニシエイションを受け、Oriental Wiccaのメンバーになります。そしてそこから本格的な魔女の訓練や学習が始まります。そのような中で、大体分かってきたと認められると魔女名を与えられるか、あるいは幾つか魔女名を提案されてその中から選びます。
魔女名は何かにあやかった名前にする場合が多いですが、神や女神の名前にあやかってというのはあまりおすすめできません。セルフイニシエイションなどで本を片手に魔女になる人に神や女神の名前にあやかってつける人は多いですが、神や女神の名前を魔女名にするとその影響を強く受けてしまい、その名前に振り回されてしまう事が多々あります。それに自分が信仰する神や女神と自分の魔女名に組み入れた名前が一致しない場合なども色々な不都合が起こってきます。
一例をあげると、Oriental Wiccaの場合は橘の受け継いだ伝統に基づいて、一定の法則に従って植物の名前から魔女名を決めるという方法を伝統的にとっています。