魔女と占い

占いとは何か?

占いとは、一言で言えば「先のことを事前に知る」つまり、「予知」をさらに正確なものにする技術です。

ただ、この技術が他の技術とまったく別次元であることは誰でもが納得するものでしょう。なぜなら、「未来を事前に知る」ということは、通常人間には不可能なことだからです。なので「予知」というと未来予測に意味が偏ってしまいますが実際の所は「占いは人間が普通知ることができないことを知る技術」だと言えます。

言葉の厳密性はともかくとして、人間が知ることができないことを知るという意味での「予知」の技術を「占い」と呼びます。そしてその占いの根拠を魔女は神と女神に求めます。なので「占い」は「予知魔術」と呼ばれる魔法の一つだといえるのです。

占いの種類

「占い」にはご存知の通り様々な種類があります。 タロット、占星術、易(イーチン)、水晶球、振り子占い(ペンジュラム)、珍しいところではダイス占い、紅茶占い等というのもあります。

「占い」は同じ目的でも「なにを知りたいのか」で方法がちがうので、TPOに応じた使い分けが必要です。例えば、人生全体などの大きなスパンの問題なら占星術が、逆に明日「イエス・ノー」で決断を下さなければいけない問題があったときにどちらを選んだらどういう結果が出るか? というような問題なら圧倒的にタロットの方がはっきりと応えられます。

ちなみに占い師の中には、こうした事情を知らず、何でも自分の得意な方法だけで片付けようとする方が、残念ながら少なからずいます。

魔女にとっての「占い」の意味

先づ、始めにお断りしておきたいのは、「占い」というものは「当たるかはずれるか」ということは基本的にどうでもよいことである、ということです。

なぜなら、「占い」という技術は「当たるようにできている」わけですから、当たらない方が不思議なのです。

一般的な事柄で考えた場合、「占い」で大切なことは、「当てる」ことよりも「いかにはずすか」という点なのです。 つまり、悪い結果が出た時に、それをどう避けるか?どのようにして、「災い転じて...」とするかが大切なのです。

また、魔法などで問題の解決を行っている時はもう少し意味が変わってきます。

つまり、「今とっている手段が妥当かどうか、手段を講じたことによって変化した状況を更にうまく活用できないか」を「調べる」という要素が強くなってくるのです。たとえて言えば、魔法が投薬や手術のようなものだとしたら、この場合の占いは「検査」に近い性格を持っているのです。


 

タイトルとURLをコピーしました