日々の祈り (1) ~曜日の祈り~

太陽の日

祝福されしものは
天地、天海、その間にあるもの
祝福されしものは
光と暗闇、昼と夜
祝福されしものは
陽光に育まれしもの
祝福されしものは
全ての命あるもの
祝福されしものは
全ての命無き者
祝福されしものは私
生命がもたらされ
病苦が行き去り
内面の金色の光は
ガルバナムの香りの中
アーモンドの木々を通りぬける
乳香で清められたダイアモンドに
その光は輝きを与える
この日を善く用いさせ給え
貴方の掟に迷わせる事無く
月の日

我が心の清げなるを
ベルベットの上の水晶球の如く保ち
我が両の手の純粋さを
銀に飾られた
月長石に恥じぬように
我が精神を貴女の光に向ける為に
白き葡萄酒とジャスミンの香りを友に
暗紫色に身を包み
二本の蝋燭の間から
三相に祈りを捧げる我を導き給え
貴女に捧げる言葉と同じ様に
我が全ての言の葉から偽りを去らせ給え
恵みが常に我が上に在る様に
火星の日

勇気と熟練
勇気と決意
勇気と力
暗赤色を纏う者よ
慈悲が偉大なる軍人の美徳であることを知り
仰ぎ見る我に勇気の恵みを与え給え
諸刃の剣を以って
我が弱さを断ち切り給え
ドラゴンの血の匂いが
弱き日常を絶つが如く
我が必要とするものに
我が強さ充分であるよう
天と地を分かちた中にこそ
我を救う強さが在る事を
我は確信す
水星の日

救いの歓びを我に返し給え
蘇合香の香りの中
オパールの輝きを身に
我は神の名を風にする
いと気高き精神をもって
偉大なる伝令者よ
偉大なる旅人よ
進む強さを我に与え給え
我が為に清らかな心を創り
断固とした精神で一新し給え
我が罪の贖罪の場へ導き
我を罪から永劫の救いへ導き給え
光はまっすぐに
正しきものを照らし
純粋な心を輝かせる事を我は知りにけり
木星の日

現実と非現実の垣根は取り払われ
日常と神秘の境界が消失し
自己の立つ位置を知り
精神が物質を産み
杉の香りの中に輝くアメジストは
気高き深い紺を呈する
全ての守護と全ての栄えは
その中に吸い込まれ
我が力なき心に
祈りの言葉を思い出させる
脆弱で足元の覚束ない信念は
深い輝きに因って回復し
我が愚かさと過ちは全て貴方の知るところとなる
隠す術もない我が醜愚と
我が内に在る全ての憎しみから救い給え
貴方と共に在る事こそ
人生の意義であり
貴方の光の中にのみ我が光は在り
金星の日

内なる調和と外なる調和
全ての調和の守護者の内に
我は弱さに打ち勝つ力
優しさという強さ 「愛」の意味を見出す
薔薇と安息香がたち込める中
エメラルドとメノウの光が
緑色の祈りの言葉を
我が口にのぼらせる
我が生涯のどの日にも
我に愛を注ぐ者達を愛する日々が
我に憎しみを投げかけんとする者達を愛する日々が
そうした日々だけが在るように
我が声を大地の様に優しくし
我が心を満月の如く全てに開き
信じ守る者で在る限り
多くの恵みが降注ぐ事を忘れる事の無いよう
その叡智で満たし給え
土星の日

時が満たぬが故に斟酌されてきたものに
今我は敬意を払う
安定が人生の妨げとなり
落ち着きと経験が障害に見えた
光陰の如き季節が去り
没薬の香る中、イチイの木は
我がを護リ、隠す家となる
我が救いの主は黒玉を胸に
知恵と理解の季節の到来を告げる
天空の城が崩れた時
圧迫された全ての者に当然の報いが与えられ
破邪の雷が振り下ろされる
すべてを認めた時
我が過ちが許され
癒しの慈悲が為されんことを

タイトルとURLをコピーしました