人が死んだらその後どうなるのか?
これは魔女に限らず色々な時代、世界中でその時その時に生きていた人たちに考えられてきました。死んだらそれで終わり、そのまま物体Xに収束するのだ、という唯物論的な考え方をする人もいますし、唯一神教の人たちのように人は死んだら神の御下に行くという人たちもいます。あるいはヒンディーなどのように色々な動物などに転生するという考え方の人たちもいます。大まかに分ければいくつかのグループができますが千差万別です。ようするに少なくても今の人間の自然科学では「死んだらこうなる」という答はまだ出ていません。
これは魔女に限らず色々な時代、世界中でその時その時に生きていた人たちに考えられてきました。死んだらそれで終わり、そのまま物体Xに収束するのだ、という唯物論的な考え方をする人もいますし、唯一神教の人たちのように人は死んだら神の御下に行くという人たちもいます。あるいはヒンディーなどのように色々な動物などに転生するという考え方の人たちもいます。大まかに分ければいくつかのグループができますが千差万別です。ようするに少なくても今の人間の自然科学では「死んだらこうなる」という答はまだ出ていません。
ペイガニズムの魔女の多くは輪廻転生を信じています。魔女が信じている輪廻転生の概略は大体次のようなものです。
人間が死ぬと体から魂(色々な言い方がありますが一番わかりやすいのでこの表現にします)が離れます。そしてあの世(これも色々な言い方があります)にいきます。そこでゆったりと過ごしながら今までの人生を全て振り返ると言われています。そして「次の人生での自分のやるべきこと」を自分で決めて次の人生へと生まれ変わります。
細かいところで色々魔女のなかでも違いはありますが、表現を別とすれば大体この辺りは共通しています。ただ、ここで気をつけたいのは 「次の人生での自分のやるべきこと」 という部分です。これはあくまで自分の魂が成長するためのものであって、それ以上でもそれ以下でもないということです。
例えば「虐待されるために生まれてきた」「自分から障害を選んで生まれてきた」等というスピ系でよく言われるようなものではないということです。「神様に選ばれた」「あなたを選んで生まれてきた」などいうことをこうした話題に絡めて主張する人がいますがあれは間違いです。虐待は許してはいけないことですし、そこに正当な理由は一片もありません。また、障害を選んで生まれるというのもはなはだ疑問です。もちろん、そうした言葉で障害を持っているお子さんをお持ちの方が励まされるだけならばそれは良いことだと思いますし、そこまで否定はしません。しかし、現実的には先天的な障害は純粋に生物学的理由によるものなのは間違いありません。そこに客観的根拠のない作り話を付け加えて意味を持たせることはある種の悪趣味なファンタジーに過ぎません。そもそも輪廻転生というのは、そうした現実から目を背けるための便利な道具や言い訳ではないのです。
さて、話が少しずれてしまいましたので元に戻します。
ようするに魔女の多くは輪廻転生を信じています。そして今の人生はこれまでの過去世で魂が積み重ねてきたものを踏まえた上で「自分がやるべきこと」を決めて生まれてきたと信じています。信じています、と連呼していますが実際に前世やそれ以前の過去世を記憶している人たちなどの話によれば、どうもそれはかなり正しいもののようです。
他の流派の細かいことは知りませんが、私の受け継いだ流派ではこの「自分がこの人生ですべきこと」を知るために過去世や前世を色々な方法で(部分的でも)知るような伝統があります。そしてそれを自分の人生の指針や人生の大きな選択をする時の判断材料にするように教えられました。これはあくまでも私の受け継いだ流派の例ですが、おそらく長い伝統を持つ流派は大なり小なりこうした技術や伝統を伝えているのではないかと思います。
このように多くの、特に古い伝統を持つ魔女やWiccan等は輪廻転生を信じているのです。