この質問が今でも時々くることに毎度驚いていますが、30年以上そういう質問を受け続けたことを考えると、ある意味これは普遍的な質問の一つなのかもしれない、と最近では思い始めました。結論から言えば
飛べるわけがありません
と、なります。たしかに魔女というと箒というイメージがあります。古い絵画などにもそうしたものは多くあって、物語にもそういう描写は沢山出てきます。だからこのイメージを否定する人はいないでしょう。
実はこれは昔ヨーロッパで行われていたと言われる豊穣の祈りがもとになっています。畑の中で豊作を祈って何人もで箒にまたがって飛び跳ねるお祭り (祈り)がありました。それをキリスト教が「あれは作物を枯らそうとする魔女の呪いの儀式だ」と正反対の噂を流したことがオリジナルのイメージだということです。
実際に箒にまたがって宙に浮いたら、それはそれでとんでもなく痛いのは間違いありません。そんな事は考えるまでもなく誰でもわかることです。それなのにあれで空をとんで……等という想像をした当時の司祭を中心としたキリスト教の方々って……色々な意味で凄いですね。