魔女になるには誰から学べば良いですか?

majyoiroiro 魔女になるには

この疑問は魔女になりたいと思い、何冊かの本を読み、ネットの情報を一通り眺めると、おそらく自然と出てくる疑問だと思います。なんといっても本は洋書も含め「肝心な所はぼかして書いてある」し、ネットの情報を眺めても、あちらこちらでいうことが違って矛盾していたり、どこかの本から引き写しただけだったりと、あまり役に立つものがないことに気がついてくるからです。

昔は本を読み、その著者に手紙を出し、運良く返信をもらえたらそこで質問をし……等という手段を繰り返し、期待しては裏切られ、等ということを経験しながら自分なりに暗中模索しているうちに自分自身で道を見つけたり、私のようにその途上で師匠に出会ったり等というような道筋を歩んできたものでした。

今はそのような事をする人はまれでしょう。今なら本の著者含めてネットで専門家を探し、メールで質問をする事ができます。昔の私から考えると夢のように楽になった時代だと思います。正直うらやましいです。それはともかく、魔女になりたい人はどういう人に連絡をとってみるのが良いのでしょうか。

まづ「魔女に詳しい魔術師」と自称する人たちがいます。実はこれは関わってはいけない人たちの筆頭です。

これは極めて迷惑なことなのですが魔術師の中には魔女を魔術師の下の存在と見ていたり、もっと酷い人になると日常生活で異性に持てないけれど、魔術師として魔女の女性を口説けばもてるのではないかという下心丸出しで関わってくる愚か者も今まで数多く見てきました。

しかし、はっきり言って魔女のことを魔術師はまったく理解できていないことがほとんどです。特に

「自分は魔女に詳しいと自称する魔術師」 「魔女にレクチャーや指導ができるとのたまう魔術師」

等は特にダメな典型例です。

こういう魔術師が言っていることを違うものを例にして説明すれば、

「俺ってさぁ、仏教にチョー詳しいクリスチャンだから何でも聞いて♪」 「おいらは仏教のレクチャーや指導ができる無神論者さぁ~♪」

と言っているようなものです。

馬鹿丸出しを越えて「馬鹿モロ出し」ですよね。しかし、悲しいことにこうしたモロ出し君に引っかかってしまい、悲惨な目にあってしまった例をこの数十年で多く見てきました。

もちろん、まともな魔術師の方は沢山います。その方が多いのは当然です。だから、まともな魔術師の方は決して魔女を下に見たり、魔女に知ったかぶりをしたりはしません。極めてまじめな人たちです。私の友人にも何人も魔術師の方が違いますが、みなさん、非常にまともで尊重し合える立派な人たちです。ただ、そういう魔女にもまともな魔術師にも迷惑な愚か者も存在する、という事です。今まで色々な悲惨な例を見てきたので思わず熱が入ってしまいましたがここいらで閑話休題、話を本筋に戻して進めましょう。

次に「魔女の専門家」という人たちです。彼や彼女たちの多くは非常に真摯に魔女について勉強されています。また知識だけをとれば人によっては魔女自身よりも詳しいことも十分にありえます

これはこうした例をあげるとわかりやすいと思います。あるアイドルがいたとします。そしてアイドル自身よりも、アイドルの熱狂的ファンの方が、そのアイドルについて詳しかったりするのと同じ原理です。しかし、それはあくまでも「外部から見ている」にすぎないのです。でもこれは当たり前のことなのです。宗教学を研究している宗教学者が宗教者では困るのと同じで研究者が研究される対象になってはおかしな話になってしまうのは自明だからです。なので、ある程度読んでおくべき文献を教えてもらったりすることまではできても、魔女の実際の所を教わることはできません。結局の所どうすれば良いかといえば、

「魔女のことは魔女に聞きましょう」

と、いうことです。

ただ、魔女と一言で言っても、日本語の魔女という言葉には色々な意味が広すぎるレベルで含まれています。なので、自分は一体どういう魔女になりたいのか、ということを最初にはっきりさせておいてから、自分が求める魔女像に近い人に色々質問してみるのが良いと思います。多くの魔女はきちんとした質問なら、大抵親切に応えてくれるものです。

ただし、一つ老婆心ながらの注意をしておくと、こうした初心者に対してすぐに「弟子になりなさい」とか「講座を受講しなさい」等という人は信じてはダメです。そういうのに引っかかるとよくて大金をぼったくられますし、悪いと人生に大きな傷を残してしまうからです。そうした例はこの何十年かで多く見てきました空、間違いありません。Oriental Wiccaでも魔女の講座は設置していますが、間違っても「これがおすすめです」などという勧誘や営業のようなことはしません。

疑問があればここから何でも質問して下さい。私たちとは種類の違う魔女についてでも、わかる範囲内でしたら何でもお応えします。そうした質問を繰り返す中で自分のなりたい魔女像を固めていってくれればと思います。

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