魔女の魔法(スペル)は誰でもうまくいきますか?

majyoiroiro 魔女に関する色々な話

こちらですでに魔女の魔法で問題が解決するかどうか?という話題を扱いました。
そこで魔女の魔法(これ以降スペルで統一します)についての根本的な話をまづ確認しておきます。
魔女の宗教は現世利益的性格を持っています。
これは魔女の宗教をよく理解していない人でも、魔女といえばシンデレラの魔女を引き合いに出すまでもなく「願いをかなえる存在」ということは容易に想像がつきます。

そして、魔女が魔法で奇跡を起こすとき、魔女は何をしているのか、といえば

本質的にはただただ祈っているだけ

なのです。もちろん、祈り方や祈りの言葉、あるいは祈るにあたって祭壇を用意したり、いろいろな準備や道具立てなどを必要とすることもあります。しかし、そうした個々のスペルに共通する、芯になるものは祈りそのものなのです。だからこそ、

魔女にとってスペルとは祈り

と、言うことができるのです。さて、ここまでの話をもとにして、本題に入ります。魔法によって問題解決をしやすい人と、ほぼできない人がいたり、同じ人でも成功しやすいものとそうでないものがあるということをこちらに書きました。この理由は今回の話をもとにすると簡単に理解できます。

つまり、祈りなれている人ほどスペルがうまくいきやすい、ということと、

同じ人でもリアリティをもって切実に祈れる問題ほどうまくいきやすい、ということがいえるのです。

だからその人にとって日常とかけ離れたスペルはうまくいかない場合が多いのです。

たとえば、いくら祈り慣れているといっても、キリスト教の主の祈りを毎日唱えています、という人や、毎日仏壇に手を合わせてお経を唱えています、という人が魔女のスペルをやっても、日頃祈っていない人と同じか、かえって違う癖がついているだけに成功率が低くなる場合がほとんどです。これはおそらく(と、いいつつ実はかなり確信しているのですが)他の呪術体系でも同じことがいえるのではないかと思います。

(初出:Seisyu Blog 2019年9月13日 改訂2021年7月14日)

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