インクは護符を描いたり、シジルを描いたりするときに使うが、描く物によってはいわゆるマジカルインクと呼ばれるものを使うことがあります。例えば、鳩の血のインク、ドラゴンの血のインク、狼の血のインク等と呼ばれるものがあります。こうしたものはもともとは動物の血などから作られていたのかもしれませんが(記録には残っていません)、現実には木の実やハーブなどの植物や鉱物を使って作られています。海外のオカルトショップで売られているものの多くは合成品です。
もちろん、こうした特殊なインクを使うように支持されている場合もありますが、そうでない場合はインクの色さえ気をつければ(目的によって色が違うことはよくあります)、普通のインクでも問題はありません。ただし、この場合は「専用のインク」にしなければいけません。間違っても漫画を描いたり、小説を書いたり、日常の万年筆の補充用等といったように他の目的にそのインクを使ってはいけません。
尚、インクを「インキ」と呼ぶ人もいますが、この場合は間違いです。インキというのは印刷業界の業界用語で「印刷用のもの」を指す言葉だからです。