ワンド(wand)

用語集

魔法の杖のことです。伝統的な魔女のワンドは自分の肘から中指までの長さのできるだけまっすぐな木の枝を乾かして、皮をきれいに剥いで磨いたものが基本形です。太さはその人の小指の付け根(小指の一番太い部分)くらいの太さに仕上げることになっています。このようなシンプルなワンドは「最初のワンド」で、よほどのことがない限りはそれをずっと使います。ハリー・ポッターの物語の中で出てくるワンドもこのタイプが多かったようです。

人によっては同じように作ったワンドの先端に水晶を金具で取り付けたり、黒や茶色の革をまいたり、あるいはその両方といったワンドを新たに作って使う人もいます。しかし装飾物をつけるにしても接着剤などを用いることは推奨されません。写真は水晶を銅の針金で巻いて取り付けた例です。

このように2本目、3本目のワンドを作ったとしても、やはり基本は「最初のワンド」であり、使い分ける(どう使い分けるかは個人やカヴンの考え方によります)ようにして、最初のワンドも使います。もちろん、これが絶対というわけではありませんが、そうする場合が多いようです。

よくネットで見かける石など色々な装飾物が付いたワンドは魔女のワンドではなく、魔術系から来たものや、さらにそれを(独自といえば聞こえはいいけど変な根拠で)アレンジしたニューエイジ系のものである場合がほとんどです。なので、これは伝統的な魔女の儀式などでは使いません。

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