大母神(Great Mother)

用語集

魔女の信じる女神の主な存在の一つが豊穣の女神です。

この豊穣の女神は「大母神(Great Mother)」もしくは「大地母神」と呼ばれています。大母神は男性神の恋人であり、母であり、妻である彼女は豊穣の女神であると同時に、全ての母親なのです。この3つの姿に関しては「トリプルガデス」を参照してください。

大母神というのは世界中の神話や古代信仰に見ることができます。例えば、日本の土偶などでもそうで、国宝でもある「土偶(通称:縄文のビーナス)」「土偶(通称:仮面の女神)」などがその代表例です。他にも世界各地の古代文明などからの出土品にも同じモチーフの偶像が作られています。どれも共通しているのは、妊娠した大きな腹部と大きな乳房、ものによっては、デフォルメされた陰部が表現されています。そして、手足、顔などはほとんどの場合省略されています。これは人類の最初期の女神が「豊穣」をメインの概念として持っていたことを雄弁に物語っています。ちなみに稲荷神社のお稲荷さんも原型はこの豊穣の女神だといわれています。

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