アダーストーン(Adder stone)やハグストーン(Hag Stone)とも呼ばれている自然に穴があいた石のことです。一般的には北ドイツの北海とバルト海の海岸でよく見つけられるガラス質の石を指します。
この石は場所によって色々な呼ばれ方をしています。例えば英国内でもイングランドではハグストーン、ウイッチズストーン、サーペンツエッグ(serpent’s eggs:蛇の卵)、ウェールズではグレインニーダー(Glain Neidr)、スコットランド南部ではアダーステインズ(adderstanes)等と呼ばれています。またエジプトではアグリ(aggry or aggri)、ロシアではクリニボク(куриныйбог:鶏の神)と呼ばれています。
日本では残念ながらこうしたガラス質のものは採れませんが、国内でも自然に穴があいた石を見つけることができます。多くは砂岩で水に漬けると溶けて砕けてしまったり、少し強めの力を加えたら割れてしまうようなもろい物ですが、たまにこうした固い鉱物のウイッチズストーンを見つけることができます。
ウイッチズストーンは目の病気を避ける目的、「邪眼の呪い」からの保護、悪夢の防止等を目的としたお守りにしたり、広くヒーリングのお守りにもなるといわれています。また、穴から覗くと妖精や魔女の変装や罠が見抜けるなどの伝説もあります。